悲しみは恩恵として受け止める

引き続き、『思考は現実化する』より、印象に残った言葉をご紹介していきます。

今日から、第17章に入ります。

悲しみを通して魂にいたれ

『悲しみも失敗と同じように、恩恵になるか災いになるかは自分の反応次第なのである。腹を立てずに、自分の鍛練に欠かせないものとして受け入れれば、悲しみは大きな恩恵を与えてくれるだろう。腹を立てるばかりで、何も得られないといえば、災いでしかない。どちらを選ぶのもその人次第である。』

悲しみをどのように捉えるのかが、試されていると言えます。肯定的に解釈すれば、貴重な財産にもなりますし、否定的に解釈すれば、災難の意味しか持たないです。どちらに解釈した方が自分のためになるのかは明らかです。

『悲しみが世に送り出した天才も多い。深い悲しみの底で自分自身を深く考察した結果である。』

深い悲しみの方が、無限の英知と密接になることが出来ると言います。深い悲しみに陥った時に、何かに気付いた人たちが、天才と言われているのでしょう。

『子どもの私に悲しい思いをさせたのは、もしかすると私を世の中に役立つように仕向ける深謀だったのかもしれない。』

過去の悲しい思い出を悲しいままにしておくのは、勿体ないことです。悲しい出来事は、将来をよりよく生きるためのきっかけだったと解釈するようにしましょう。

『悲しみを正当に評価することを一度学んでおけば、いつ悲しみに出合っても、その悲しみが持っている利益に気づくはずだ。』

ここで学んでおけば、将来悲しみに襲われても、プラスの側面を見出だすことが出来るようになります。利益の種子を探す力を養いましょう。

『心の平和は自然の法則を正しく理解し、正しく対応する人にだけ与えられる。』

自然の法則は、以前紹介して来た章の中にも、何度か登場していますので、確認しておきましょう。

『悲しみという感情は、愛するという感情と同じように、それを体験する人の魂を高め、混迷の世の試練と苦難に立ち向かう勇気と信念を授けてくれる。そのためには必ず、悲しみを災いとしてではなく、恩恵として受け止めなければならない。』

悲しみも愛と同様に、人を成長させてくれます。そのためには、悲しみを恩恵として捉える積極的な心構えを持つ必要があります。

どんな悲しいことでも、それに見合う喜びの種子があると思いましょう。また、悲しみに出合ったら、自分より深く悲しみを持った人を見つけて、乗り越えられるように援助してあげよう。

そうすることが、自分の悲しみを癒す特効薬になると言います。悲しい状況にいるときでも、自分のことだけを考えるのではなく、人の役に立つように考えて、行動していきましょう。

結果的には、それが自分を癒すことにもなるのです。

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