今回ご紹介する本は、
すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全/小林智子
です。
自分の肌に合う最高のケアを。
肌のしくみ
皮膚の構造
皮膚は身体全体を包む臓器。
表皮、あらゆる敵から肌を守る。
真皮、肌にハリや弾力を生む。
皮膚の働き
ターンオーバー。
肌の新陳代謝を良くする。
バリア機能
外の刺激、水分の蒸発から守る。
肌の老化
糖化と酸化による肌の老化。
糖化によってつくられる老化物質「AGEs」。
化粧品だけではなく、普段の食事や運動も大切。
肌の自己診断。
基本のケア
美肌の条件は、キメが整っていること。
スキンケア
化粧品ケアの3原則。
- 洗顔
- 保湿
- UVケア
洗顔は、肌表面の汚れを落として清潔に保つこと。
クレンジングの手順。
洗顔の手順。
保湿、うるおい肌でバリア機能を高める。
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
- オイル
UVケアで、肌の大敵「紫外線」を防ぐ。
UVAは、シワやたるみの原因になる。
UVBは、シミの原因になる。
日焼け止めを塗るポイント。
- 十分な量を塗る。
- 日焼け止めは毎日塗る。
- こまめに塗りなおす。
インナーケア
バランスのとれた食事。
質のいい睡眠。
適度な運動。
アンチエイジングな食事。
地中海式ダイエット。
全粒穀物、緑黄色野菜、果物、豆類、ナッツ類、きのこ類などの食材を多く使う。
肉より魚介類を多く摂り、油はオリーブオイルやオメガ3系脂肪酸を含むものを選ぶ。
美肌ホルモン「メラトニン」を分泌。
- 同じ時間に起床・就寝する。
- 起きたら朝日を浴びる。
- 夜に強い光を受けない。
- 適度な運動で肌の新陳代謝を上げる。
皮膚科の治療。
肌トラブル
自分の肌に合う方法でケアをしていく。
毛穴
皮脂・汗の分泌と体温調整を担う。
毛穴が目立つ原因
- 皮脂の分泌
- キメの低下
- コラーゲンの減少
毛穴のタイプ
- 詰まり毛穴
- 開き毛穴
- たるみ毛穴
スキンケア
洗いすぎない洗顔。
毛穴に有効な成分。
インナーケア
皮脂分泌を抑える食事。
コラーゲン内服。
皮膚科の治療
角質の除去とコラーゲン産生。
- ウォーターピーリング
- マイクロニードル
- フラクショナルレーザー
- ピーリング
ニキビ
ニキビの原因は1つではない。
ニキビのタイプ
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
スキンケア
化粧品でできるのは予防まで。
ニキビスキンケアの基本
- 優しい洗顔
- やりすぎない保湿
- 基本のUVケア
4タイプの有効成分
毛穴詰まりの解消
抗炎症作用
皮脂の分泌を抑制
抗菌作用
皮脂分泌の促進を抑える食事
- 乳製品を避ける
- 高GI食品を避ける
急激に血糖値を上昇させるような食事は、皮脂の過剰分泌につながる。
- 白米より玄米
- うどんよりそば
ポイントは、いかに早く皮膚科を受診するか。
ニキビ痕までいくと保険適用外になることも。
ニキビ治療薬と化粧品の相性
併用おすすめ
- アダパレン、過酸化ベンゾイル×ナイアシンアミド
- アダパレン×ハイドロキノン
ニキビ痕
ニキビによる炎症の痕が残った状態。
ニキビ痕になりやすい人もいる。
ニキビ痕には4タイプある。
皮膚科の治療
- パルス色素レーザー
- レーザー治療
- 肌の再生を促す治療
- ステロイド注射
乾燥
肌の水分量が低下している状態。
歳を重ねると、皮脂の分泌量とともに天然保湿因子も減少する。
スキンケア
バリア機能を保つ。
乾燥肌のスキンケア
- 優しい洗顔
- タオルは軽く当てる
- シンプルなケア
- お風呂はぬるま湯に短時間
バリア機能を改善する保湿成分
- セラミド
- ヘパリン類似物質
- ナイアシンアミド
プラスの美容成分
- 乳酸(グリコール酸)
- パルミチン酸レチノール(トレチノイン・レチノール)
- アスコルビン酸(アスコルビルグルコシド)
バリア機能を回復させる食事
- タンパク質
- ビタミンA、C、E
- オメガ3系脂肪酸
乾燥におすすめな食材
卵、納豆、鶏肉、サーモン、レバー、人参。
保湿剤の処方
ワセリンなど。
保湿剤を塗るポイント
- 十分な量を塗る
- お風呂上りにすぐ塗る
- シワに沿って塗る
保湿成分の導入。
イオン導入。
赤み
赤みの原因は1つではない。
主な要因として、
- 血流の変化
- 炎症
- 血管の拡張
疾患とそれ以外の境界が曖昧。
赤みのタイプ
- 脂漏性皮膚炎
- 酒さ
- 接触皮膚炎
- ニキビ痕
スキンケアはタイプによって異なる。
インナーケア
- 刺激物を避ける
- 辛いものを避ける
- 摩擦
- アルコールを控える
腸内環境も影響している可能性も。
皮膚炎の治療
- ステロイド
- レーザー治療など。
くすみ
肌の透明感が低下している状態。
原因は、血行不良、ターンオーバーの遅滞、メラニンの蓄積、糖化がいずれも加齢によって引き起こされやすくなる。
生活習慣を整えて、ターンオーバーを正常化にする。
スキンケア
紫外線、摩擦はくすみの大敵。
ピーリングで角質ケア。
UVケアが最優先。
抗糖化・抗酸化成分を選ぶ。
ブルーベリーエキス、オリーブ葉エキスなど。
インナーケア
血行不良改善には、ビタミンEや鉄分がよい。
アボカド、ナッツ、海藻、干しぶどう、かぼちゃ、ほうれん草。
十分な睡眠と運動。
血行を良くするマッサージ。
血糖値の上昇を防ぐ。
高GI食品は控えめにする。
白米、食パン、じゃがいも、ミルクチョコレート、せんべいなど。
低GI食品は、玄米、そば、アボカド、リンゴ、ヨーグルトなど。
野菜などの食物繊維から食べる。(ベジファースト)
皮膚科の治療
ピーリング
マイクロニードル
フラクショナルレーザー
レーザートーニング
IPL
シミ
メラニンが蓄積した状態。
シミのタイプによって対策も変わる。
シミのタイプ
- 老人性色素斑
- 炎症後色素沈着
- 肝斑
- そばかす
スキンケア
UVケアと美白成分
一番重要なのは紫外線対策。
インナーケア
紫外線ダメージを軽減する働きを持つ成分
ビタミンA、C、E、ポリフェノールなど。
シミ対策におすすめな食材
トマト、ほうれん草、アボカド、ナッツ、ブロッコリースプラウト、パプリカ、スモークサーモン、レモン、キウイ、プルーン、リンゴ、コーヒーなど。
皮膚科の治療
肝斑かどうかで治療は変わる。
トラネキサムの内服。
レーザー治療
IPL
ハイドロキノン
日焼けの応急処置は、やけどと同じケア。
体の中からも外からも水分を補給すること。
シワ
肌に折り目がついてしまった状態。
シワのタイプ
- 乾燥小ジワ
- 表情ジワ
- 光老化によるシワ
糖化が原因とも。
スキンケア
レチノイド
ナイアシンアミド
ペプチド
インナーケア
糖化を防ぐ食事法
- 野菜から食べる
- 低GIを選ぶ
- なるべく生で食べる
- 抗酸化食材を摂る
- 朝ごはんを食べる
コラーゲンが減る習慣は避ける。
- 紫外線を浴びる
- タバコを吸う
- ブルーライトを浴びる
- ストレス
皮膚科の治療
原因によってアプローチ法が変わる。
ボトックス
コラーゲン産生
たるみ
皮膚の構造のゆるみによって重力の影響で下垂した状態。
たるみやすい場所
- ほうれい線
- マリオットライン
- 目の下のたるみ
- 二重あご
スキンケア
シワと同じケアが有効。
毎日のUVケアとビタミンC、レチノイド。
むくみ予防マッサージ。
インナーケア
アンチエイジングな食事
骨の萎縮に対しては、ビタミンD、ビタミンK、カルシウムなどがよい。
おすすめ食材
きのこ類、乳製品、サバ、サーモン、モロヘイヤ、納豆など。
筋肉量を保つ。
スクワットやかかと落としなど。
皮膚科の治療
RF治療(高周波治療)
ハイフ(超音波でリフトアップ)
スレッドリフト(糸でリフトアップ)
ヒアルロン酸注射
クマ
目のまわりにできた影。
クマの主な原因。
寝不足、摩擦、たるみ。
クマのタイプ
- 青グマ
- 茶グマ
- 黒グマ
スキンケア
色素沈着を防ぐ。
茶グマには美白成分を。
メイクでカバー。
インナーケア
血流改善する習慣
- 十分な睡眠
- 適度な運動
- ビタミンEなど
ストレス、疲労、冷えなども血行不良の原因に。
スクワットがおすすめ。
皮膚科の治療
色素沈着やたるみの治療。
唇の荒れ
原因は大きく3つ
- 乾燥
- 湿疹(炎症)
- 感染症(ヘルペス)
スキンケア
ワセリンで乾燥ケア。
シワに沿って塗る。
UVケアも。
処方薬による治療。
アトピー
肌のバリア機能を維持する能力が低下していることが背景。
バリア機能、かゆみ、アレルギー、それぞれが影響を受け合って炎症を起こす。
皮膚科の治療
しっかり保湿してバリア機能を高めること。
薬物療法
スキンケア
悪化原因の対策
標準治療が最も重要。
プロアクティブ療法で再発を防ぐ。
ステロイドをしっかりと塗ること。
内服薬。
注射も。
紫外線療法。
かぶれ
医学的には、接触皮膚炎という。肌に触れる特定のもの(アレルゲン)によって引き起こされる湿疹症状。
かぶれのタイプ
- 刺激によるかぶれ
- アレルギーによるかぶれ
スキンケア
保湿によるバリア機能を高めるケア。
できるだけ肌を物理的に守ること。
アレルギーを起こしやすい物質。
皮膚科の治療
アレルギーテスト
パッチテストで原因物質を特定する。
書評
肌トラブルで悩んでいる全ての方に、おすすめしたい書籍です。
大全というだけあって、皮膚に関することがほとんど網羅されている感じがします。
皮膚の仕組みや構造、役割など、皮膚について勉強することができます。
後半のパートでは、症状別にトラブルになる原因や、スキンケア、皮膚科による治療方法などが載っています。
ひとまずホームケアを試してみて、改善が見られないようなら、皮膚科で診てもらった方がいいでしょう。
市販されているものよりも、医師に処方してもらった薬の方が効果はありますからね。
レーザー治療もいろいろ種類があり、医師からメリット、デメリットをしっかりと聞くことが大切です。
概ね言えることは、保湿や紫外線対策を、普段からしっかりとすること重要です。
ストレスを溜めないこと、適度な運動をすること、食生活を見直すことなど、生活習慣が大きく影響しています。
思い当たることがないか、自己点検していきましょう。
それが、肌トラブル改善に繋がります。
気になった方は、下記の書籍をクリック↓
タイトル:すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全
著者:小林智子
発行所:WAVE出版
コメント