志るべ 2022年3月号

志るべ 2022年3月号 自己啓発

天風会の会報誌『志るべ』2022年3月号の感想を書いてみました。

新天風箴言三十

『反省という事は 自己自身を正しく進歩向上せしむる 人生の最良なる要諦である』

精神生命の生存の態度を積極的に堅持する実際的方法の一つとして、積極観念の養成法。

  • 内省検討
  • 暗示の分析

正しく確かな反省というものがあってこそ、人生のさまざまなことは現実に進歩もし、また向上もする。

人間の本来の面目。

人間が生まれながら与えられている可能性の力というものは、‥‥それを出現させる方法が合理的であれば、正に驚くほど高度なものが現実に現れる。

「自己の能力を完全に使わないでいて、自己の能力を判断するという軽率なことをわざわざ行っていて、しかも気づかないのである。」

人の本来の面目は、創造的なものである。人間が万物の霊長として一切の生物を凌いで優秀な能力を生まれながらに与えられているのはこのためである。しかも特に疎かにできないことは、その与えられた量は些かも差別のない公平なものである。そしてこれこそ誠に犯すことのできない宇宙真理なのである。

他人の才能を妬む必要もなく、自分自身にもそのような才能が秘められているのである。

注釈としては、天風先生最後のお言葉になりました。

新天風箴言三十一

『功徳の布施とは正しい そして清いよろこびを 人のこころに頒かつことである』

「哲人と英語」

第二代会長 安武貞雄

少しずつよくなるよ。

宇宙真理を知らずして死ぬよりも、それに近づいて死ぬ方が幸いだ。

第四回 言葉の誦句

中村天風真理瞑想集(夏期修練会編)

言葉は、自分を良くも悪くもする暗示感化力を持っている

人間の使う言葉ほど、実在意識と潜在意識をきれいにしたり、汚したりする両方の働きを持っている。

常に自分の人生に生きる刹那刹那に使う言葉に慎重な注意を払って、どんな場合にも弱音をはかない、消極的な言葉を使わないようにすること。

天風哲学にできないことはない。

『私はあなた方に偉くなるために必要な方法を教えている。決して、偉くなってしまってからでないとできない方法を教えているんじゃない。』

自分の口から吐き出す言葉は、善良の言葉、自分や人々を勇気づける言葉、耳で聞いて喜びを感じ、嬉しさを感じるような尊い言葉、そういうのが積極的な言葉という。

丸い玉子も切りようで、四角、ものも言いようで角が立つ。

とりわけ音声になって表現する場合には、夢にも消極的なことを口から出さない。

我々の生きている生命の背後には目に見えないけれども宇宙霊という全智全能をもった力が控えていて、それでその人間が何を思うにしろ、考えるにしろ、その思ったとおり、考えたとおり、そういう人生を創ろうとしている、用意をしている。

『自分というものをもっと尊く活かすことを考えなさいよ。そうして言葉を気をつけろ、言葉を。』

『私は力だ! 力の結晶だ!』

言葉の誦句を常に自分の信念とすること。

何気なく使っている言葉には、とてつもない力が秘められていて、人生に人生を大きな影響を与えている。

そのことに、気づかない人があまりにも多い。

消極的な言葉を使っていれば、消極的な人生が創られるし、また積極的な言葉を使っていれば、積極的な人生が創られる。

自分がどういう人生を送りたいのかを考えれば、使う言葉は自ずと決まって来るでしょう。

もっと前向きで、品があり、洗練された言葉を使うようになるはずです。

怒らず怖れず悲しまず(前)

学びを深める講話シリーズ

高畠達美講師。

私たちが持つこの感性が、良い方向に向かえば、情味を感じる力がついてきまして、人生に大きな彩りを添えてくれる。

脳の三層構造

脳幹、大脳辺縁系、大脳新皮質

それぞれ、爬虫類脳、動物脳、人間脳

怒りのメカニズムは、大脳辺縁系にある扁桃体というところで発生して、大脳新皮質にある前頭葉で抑えるという構図になっている。

前頭葉が一番初めに老化を始める。

前頭葉が老化すると、意欲や創造性が衰えたり、感情のコントロールがきかなくなってくる。

思考の柔軟性が失われるので、頑固になる。

怒りとは、欲求が中断されたり阻害された時、阻害している対象に向かって、攻撃的に排除しようとする感情。

怒りなどの原始的感情を天風先生は『不要残留心』と呼んでいた。

怒りは万病のもと。

怒りのストレス状態が続きますと、自律神経のバランスが崩れ、高血圧、高血糖、免疫力の低下など、様々な疾病に繋がる。

怒りのようなネガティブな感情は、相手に同じ感情を引き起こす。

怒りは不幸を招く。

怒って得したという人がいるだろうか。

妻と喧嘩しても勝てるはずがありません。

仏教では、怒りの解決方法は、『今の瞬間の自分に気づくこと』、これが世の中で一番メジャーな怒りの統御法である。

マインドフルネス

瞑想を続けていると、扁桃体と大脳新皮質がバランス良い脳構造をつくっていくことが、脳科学的に分かってきている。

RAIN

「R」「Recognize」、認識のこと。怒りが起きていることを先に認識せよということ。

自分の心を観察する、内省検討の実行ですね。

「A」「Accept」、受容する。怒りが起きているということを受け入れなさいということ。

「I」「Investigate」、調査です。怒りによって、自分の体にどん感覚が生じているかを調べます。

「N」「Non-Identification」、非同一化。怒りを自分の感情としてとらえず、突き放して「他人事」のように考える。

『人間だから、怒るのは当然だ』という考え方は、時代遅れです。

感情をコントロールできない人は、老化が進んでいるかもしれません。

瞑想などをして、心身ともに若返りを意識していきましょう。

第二十回『長の眠り』

『カリアッパ師との対話』

気にしても死ぬよ。気にしないでも死ぬよ。‥‥時がくりゃ死ぬ。それが人間というものの命に与えられた約束だよ。

生きていることが当たり前だと思ってるような考え方は、罰当たり。

やがていつかは永久に目が覚めない死というものへの予行演習を、毎晩やっているようなもんだ。

地球上の生きている人間は、毎晩死んで、毎朝生き返っていると言ってもいい。

寝ている人間は、自分が生きていることも生きていないことも知らないじゃないか。

本当に死を怖れる人間だったら、毎夜眠ることも恐ろしいはずだがなぁ。

『心ひとつの置きどころ』

生きていても、生きていることを考えなきゃ、死んでるのと同じだ。

生きていることにもっと喜びを感じよう。

いつまでも生きているように思っているけど、いつかは旅立つ時が来る。

いつお迎えが来るかは分からないけど、その時まで精一杯生きることにしよう。

運命を拓く』という書籍は、中村天風入門書ですので、初心者の方はご一読をお勧めします。


菜根譚(さいこんたん)

『私がおすすめしたい、この一冊』のコーナー。

天風哲学の解説で、よく引き合いに出されていた書物。

中国の古典文学で、著者は洪自誠という人。

500年ほど前に書かれた書物。

貧しくても、潤いのある生活、病があって苦しんでいても、情味を感じられる生活などの珠玉の言葉が載っている。

『‥‥衣食に事欠かない富んだ者の方が深い悩みを背負っていることを知らない。』

『‥‥心に執着がなく、ありのままであれば、どこに住もうと仙人が住む理想郷となるし、愛着の心に拘ると安楽な境遇でも苦しみの世界になる。』


TC-WOMAN 2022 オンライン新年会参加報告

福(幸せ)は願ったり、祈ったりしても来ない。

今の状態は自分が創り出したものだと認めることが、運命好転のポイント。

脳にも、心にも、良い情報を入れる。

「楽しい」、「よかった」、「ありがとう」を日常生活の中で見つけて、自分が幸せだと感じることで福に転じていく。

心を立て直すには、自分の心を客観視する。消極的だと思ったら、クンバハカ、笑顔を作ること。

笑っている人を見るだけで、自分が笑っているかのように幸せホルモンを分泌する。

うと患者さんは本当に元気になる。

『人間のみに与えられた特権である笑いを使わないで活きるのは馬鹿げた話だ』

立て直す力が自分にはある。

賛助会便り

幸福感を持つことで、健康にも良い効果が得られる。

幸せな人は良い生活習慣を持つ傾向がある。

天風会は『笑い』を非常に大切にしている。

笑うことで、

  • ポジティブ思考になれる。
  • 身体にも良い影響を与える。
  • 副交感神経が優位になり、血糖値の上昇が抑えられる。
  • 免疫力が高まり、ガンに罹るリスクが下がる。
  • 風邪もひきにくくなる。

作り笑顔でも、その効果は変わらない。

下記の『研心抄』は、心を磨くのにお勧めの書籍です。


タイトル:研心抄

著者:中村天風

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