週末は時々、平日とは違った本から紹介していきます。
今日は、私のメンターの一人でもある、中村天風先生の『心が強くなる言葉』より、特に印象に残った言葉を紹介していきます。
天風先生は、100年ほど前に生きていた方で、当時不治の病だった肺結核を、インドのヨガの聖者カリアッパ師の指導を受けて、克服しました。心と身体の健康法を体系化した心身統一法を編み出し、普及活動に努めていました。天風哲学の影響を受けた人には、東郷平八郎、松下幸之助、稲盛和夫など、政界や財界の有力者が多数います。
護国寺に天風会館があり、私もたまにですが、行修会、講演会に参加しています。日常生活で蓄積されていっているであろう雑念や妄念をクリアにするためには、とても良い環境だと思います。天風体操は、自分のところに寄って来る恐怖を打ち負かすには持って来いです。
第1章は、『心』がテーマです。
心をコントロールすることは、よりよく生きていくためには欠かせない要素です。心が環境に支配されないように気をつけていきたいものです。
『人間はまず第一に、自分自身が自分自身の身体や感情に負けない心を作らないといけない。』
貴方は、自分の心をコントロールできているだろうか？
他人や環境など、外部環境にコントロールされてはいないだろうか？
他人の話を聞いていても、ニュースを見ていても、ネガティブな話題の方が多い。無意識のうちに、自分の中にネガティブを取り込んでいることに気づかなければならない。それらを素直に受け入れていたら、自分の考え方や心構えまでもがネガティブなものになってしまう。ポジティブな心構えで生きていくには難しい環境ではある。だからこそ、普段から頭にいれるものをよく見極める必要がある。
『心のもち方一つが、結局、人生の運命を決定するんだということに、気づくはずです。』
出来ると思えば出来るし、出来ないと思えば出来ない。凄くシンプルな法則です。成功哲学の元祖、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』と同じことです。結局、人は自分が思っている通りになるのです。どんなに困難に見える障害にぶち当たっても、乗り越えることしか考えていない人は、あらゆる手段を考えて、行動に移そうとします。逆に、出来そうにないと思っている人は、諦める言い訳にしてしまうのです。
貴方がもし、今問題を抱えているなら、どのように感じているだろうか？
解決できると信じているだろうか？
それとも諦めているだろうか？
肯定的に考えるには、何が必要だろうか？
既に解決した人がいるなら、その人に聞いてみても良い。また、本から教えてもらうのも良い。
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