昨日に引き続き、『人を動かす』より、印象に残った言葉を紹介していきます。
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今日は、『人を説得する十二原則』の10番目です。
人の美しい心情に呼びかける。
『通常人間の行為にはふたつの理由がある。ひとつは、いかにも美しく潤色された理由、いまひとつは真実の理由である。』
これは、アメリカの大銀行家J・P・モルガンの人間の心理を分析したものだそうです。
人間の行動というのは、無意識でしている部分が多いと聞きます。癖、習慣となっていることで、なかなか気づかなかったり、止められなかったりします。
他人から見れば、変な行動に映っても、当人にとっては、最善の行動をしているという感覚があります。
自分では良かれと思ってした行為も、他人からすると、迷惑に感じたりします。これは、経験して来たことの違いや、価値観の違いなどがあります。そういう違いを理解するだけではなく、楽しめる広い心を持ちたいものです。
『人間はだれでも正直で、義務をはたしたいと思っているのだ。・・・人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ。』
どんな極悪人でも良心があるということでしょう。人から信頼され、期待されていたら、それに応えようとします。普段の実力以上のものが出ると思います。
マラソンでも、沿道からの声援は心強いものがあります。学生時代、地区の駅伝に出たことがありますが、周りからの声援は、背中を力強く押してくれました。
声援を受けるというのは、思っている以上に当人にとっては、有り難いものなのです。相手を信頼する、期待するというのは、相手を勇気づける行為の一つです。
有名人を応援するのもいいですが、身近な人にも応援の言葉を掛けてあげましょう。期待していてる以上のパフォーマンスを発揮してくれる可能性があります。
期待のし過ぎは、相手を疲れさせることもありますが、誰からも期待されないのも辛いです。それこそ、非行に走る可能性もあります。その辺のバランスは考える必要がありますが、誰にでも、信頼されたい、期待されたい、という思いがあるということは理解しておきましょう。
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